アドリブの森

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ここではジャズのアドリブについて考えていく
ページです。

ジャズではアドリブすることが必須になっており、
アドリブをすることの意味や理論について紐解いていきます
ビバップではリックというよく使うフレーズを増やすことにより
ボキャブラリーを増やしていきます。
ですので闇雲に自由に演奏しているわけではありません。
1950年代に活躍した奏者が中心にビバッパーとして活躍しています。
サックス奏者だけ見ると、
チャーリーパーカー、ソニースティット、デクスターゴードン、ソニーロリンズ、
ジョンコルトレーン、ハンクモブレー等はビバップから始まり、
あらゆる進化を遂げて自己表現を成し遂げています。


初めは簡単なブルースや、枯葉などのコードの少ないものから、
トランスクライブしてフレーズを抜き取って覚える必要があります。
私が初めてトランスクライブしたのがチャーリーパーカーのジャストフレンズ
でしたが、その時習っていた先生から、もっと簡単なものを取りなさい
と言われました。なぜなら、コピーしたものを、自分のフレーズに
しないといけないからです。ですが、今でもジャストフレンズのフレーズは
アドリブすると出てきます。自分のルーツになっている曲です。
結果、今までに400曲くらいはトランスクライブしました。
プロのプレイヤーに聞いたところ少ない人は50曲、多めの人で250曲程度です。
プレイヤーはいろんな人からとりましょう。少なくとも3人以上はコピーします。
トランスクライブはしなくてもプロになれないわけではありませんが、
古いスタイルのものほどトランスクライブする必要はあります。
ジャズのルーツを探るためには、レスターヤングからコピーするのも
おすすめです。
レスターヤングの時代はまだビバップが始まってから発展していく最中で、
ビバップの変遷を勉強できるからです。
またビバップになる以前はコードの動きが、ビバップ以降のコードの動きと
変わってきます。そんなところもレスターヤングを色々コピーすると
見えてくるのです。
一番サックスで王道なのはやはりチャーリーパーカーです。
アメリカで著名なジャズサックス奏者で彼をコピーしていない人はいません。
マイケルブレッカーのフレーズにも出てきますし、サンボーンの
フレーズもほぼチャーリーパーカーが主体です。
そのくらい影響力がすごいのです。
ですが、やはりヴィルトゥオーゾなのでコピーしにくいです。
もっと簡単に取れる奏者から初めて見るといいですね。
例えばルードナルドソンとかデクスターゴードンあたりです。
スワロートーンなどニュアンスが単純なので聞き取りやすいのです。
逆にソニーロリンズなどは少し中級になります。
ハーフタンギングなどニュアンスがかなり複雑なのです。
そういうところも完璧に聞き取って譜面に書き込みます。
中途半端は身につかないので100パーセントが鍵です!!
アメリカの奏者の中には、譜面にも書き込まないで、完全に吹けるようにする
トレーニングも一般的です。イージージャズで著名な
ジムスナイデロ氏などは書かないで耳コピするタイプの奏者です。
まず曲を聴きながら、同じように歌えるようにするところから始まっていきます。


覚えるべきバップフレーズ

メジャーツーファイブワン
マイナーツーファイブワン
トニックメジャー
トニックマイナー
イチロクニーゴーフレーズ
サンロクニーゴーフレーズ
マイナーイチゴーイチヨンフレーズ
ⅠM72小節ーⅠm7/ Ⅳ7フレーズ
クリシェラインのフレーズ
色々なドミナントのフレーズ
、、、


これらは全て2小節のショートフレーズか、
4小節のロングフレーズの両方で覚えていきます。
ショートとロングはフレーズとしては別々に
覚える必要があります。

フレーズの自由度を増すためには組み合わせて数を増やすことです。
そのためには各々のフレーズの始まる音と、最後の音の度数を覚えておくことです。それを記憶しておくことで、ボキャブラリーをさらに充実させることが可能になります。


パターン

フレーズとは別にパターンを考えて覚えていきます


バップ以降になると細分化という技術が進み、ツーファイブなどのコードをさらに
細かくしてアドリブしています。無論パーカーやマイルス、モンクらが始めたものです。
細分化の1番始めの終着点はフリージャズになります。
ジョンコルトレーンの細分化技術はフリージャズでは1拍単位でやるまで
敷き詰められました。

free jazzはもともとぐちゃぐちゃやるものではありませんでした。
しかしながら、トレーンが細分化を追求した結果相反する単純化するプレイヤーが
現れ始めたのです。それがぐちゃぐちゃフリージャズの源流となっています。
ここら辺は抽象画と似ています。
ピカソのキュビズムなどは単純化していく動きですが、それと似た方向性があると思われます。
音楽では音の動きを細かい単位から大きい単位で捉え直すのです。
カデンツの素早い動きを単なる上下運動に差し替えるなど。
しかしながら、キュビズムはゴッホの点描的な画風から来ていると思われます。
セザンヌは長方形のブロックで構成しています。すでにキュビズムのルーツはあったのです。

G7b9b13などb13の場合はオルタードスケール、b13はホールトーンスケールを。
ナチュラル13thの場合は通称コンディミやリディアンb7、ミクソリディアンスケールを使用します。
管楽器奏者はコードが音楽的に区別されている場合は使い分けた方がいいですが、通常のスタンダードではどのスケールでも吹いて問題はありません。
ただし、耳の良いピアニストさんは使い分けるのでバッティングを避ける為に、管楽器奏者のフレーズを聞いて、コードのバッキングを瞬時に弾き分けている場合があります。
無論そのバッティング状態がスリリングな演奏になる場合もありますので、否定する必要はありません。

メロディフェイクは音を付け加えるものではないという考え方は誤り。
音を付け加えるばかりではないとするならあり得る考え方ではあります。
音を付け加えるものではないと断言は出来ません。
なぜなら、先人たちは音を付け加えてフェイクしているからです。

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