楽典の森

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楽典とは音楽理論のことです。
音大に進学する学生であれば、
高校生の時に全て把握しておく必要があります。
プロを目指さない方はゆっくり覚えてくださいw
(譜面は後日掲載予定)

ここでは楽典について学びます。

音楽をやっている人は楽譜のことを譜面(フメン)と呼んでいます。
普通自動車免許のことではないので気をつけましょうw
吹奏楽部に入ると先生や先輩からフメン持ってきてとかメンフーコピーしてきてと
おつかいが始まりますw

音というのはラの音から始まっています。
これはチューニングする音440HzのAの音です。
ラから始まっているからAなのです
ドはラから3番目の音なのでCな訳です
Cが始まりというわけではないのです。
ドレミファソラシドは英表記だとCDEFGABC
です。それを日本読みにするとハニホヘトイロハになります。
普通いろはにほへとですよね。これも3番目から数えるから
ハニホヘト、、、と始まるわけです。


この音の高さは三平方の定理で有名なピタゴラスさんが決めたものです。
音楽も元は数学から始まりました。
ここら辺は楽典の教科書には出ませんw

みなさん経験者の方は、音程低いとか言ったりしてますけど、
音程は簡単に話すと2音間の音の高さの距離を言います。
実際はピッチ低いと言わないといけませんね。
こういうことも楽典をちゃんと学ばないとわからないことです

今と昔では協和音程の扱いが全然違いました。
完全音程は神様のハーモニーだったのです。
大バッハさんが活躍したバロック時代くらいまで
こういう考え方をしてたんです。本当に。
古典時代になって完全音程のグレゴリオ聖歌的な
音作りを破壊し始めました。
例えば、ベートーベンさんはその代表です。
古典派だから理論を頑なに守ってきたわけではありません。
真逆なのです。
まさに音楽の歴史は理論破壊の歴史の連続とも言えるのです。

転回形=インヴァージョン
密集=クローズボイシング
開離=オープンボイシング



●音の高さを表すには、五線(ごせん)と音部記号(おんぶきごう)を用います。

●五線(ごせん)

五線の各線は、下から順に、第1線から第5線という名称で呼びます。
また、線と線の間にも「間(かん)」という名称で下から順に呼ばれます。

●音符の各部位は3つに分かれています。
たま=符頭、ぼう=符幹、はた=符尾

ぼうとはたを合わせて符尾ということもあります。

ぼうの向きは連桁の場合、多数決で決めますが、第二間までの音は上で、第三線から下向きに
変えるのが一般的です。

●休符

全休符は上布団で完全に寝てしまう、二分休符は下布団でちょっと仮眠と
覚えるとすぐに覚えます。

●音名
音名は絶対的な音の高さを表すものです。ここで間違えやすいのは
階名との違い。階名は相対的な音の高さを表すもの。
なぜ間違いやすいかというと、イタリア語読み(ドレミファソラシド)
でどちらもやるからです。
音名は変わらないもの。例えばCDEFGABCの英語読みなど。コードネームとか
変わらないですよね。それと同じです。
ドイツ語はCDEFGAH=ツェーデーエーエフゲーアーハーツェーと日本人は読みますが、
ツェーはツィーの方が本来の読み方には近いです。

日本人はソーと言いますが、イタリア人フランス人などヨーロッパでは
Sol(ソール)と言います。
シ(Si)はTi=ティーで読むこともヨーロッパではあります。
バークリー式もそうです。(正式名称は別にあります)
例えばサウンドオブミュージックでドレミの歌を歌ってますが、
ドウレーミファーソルラーティードウ!と歌ってます。ほとんどチーに近いですw

●楽語

世界中でイタリア語で表記されることが多いですが、稀に作曲家の影響を与えた地域の
言語で表記されます。エチュードなどはその国の言語のものが多いです。
ドイツ語、フランス語、英語など、、、
ジャズは英語で書かれることが多いです。ビッグバンドの譜面では
楽語はイタリア語で書き、細かい指示は英語というパターンが結構多いです。
イタリア語はほぼローマ字読みできますので、とっつきやすいです。
楽語も通常は言語として使用されているものですので、元の意味を調べると
より表現がつけやすくなりますが、日本には日本の呼び方があるので、
それを正確に書けないとテストではすぐ減点されるややこしいものです。
海外に行くとこれも通用しなかったりするので、日本での呼称程度に覚えておきましょう。

楽語はテンポに関するもの、デュナーミク(強弱)に関するもの、アーティキュレーションに関するもの、エクスプレッション(曲想)に関するものに大別されます。

日本ではクレッシェンドはクレシェンドと答えるとバツです。デクレッシェンドも同じです。


●ト音記号の書き方
Gのトの音をぐるっと回りながら書いていくのでト音記号というとよくいわれます。
高音部記号とも言います。要するにGの音がどこにあるのかを表しているわけです。
それをずらして記号を書く場合もあるので、何の記号なのかが明確でないといけませんね。

●へ音記号
今度はへのFの音を中心に描いた記号ということになります。
ハ音記号はハの音がどこか?を明確にした記号です。
管楽器ではファゴットに用いられるようです。
ファゴットは音域の広さが売りの一つですw

●長音階とは
ドレミの歌で歌うドレミファソラシドのことです。
音階とはオクターブの同じ音までの間にどのような音程で形作られているかを表します。
長音階はメジャースケールとかイオニアンスケールと呼んでいます。
初めはイオニアンスケールだったものが今では長音階と呼んで主に使っています。
音程は全全半全全全半という音程で形作られたものがメジャースケールです。
全音は半音二つ分の音程=長2度の音程。
半音は短2度の音程になります。
要するに音階の名前が変わるとこの音程の並びが変わることを意味します。

●調判定
譜面だけを見てキーを判断する能力を磨くもので楽典の集大成ともいえるでしょう。
音程とスケールの知識がちゃんと頭に入っていないと難しいですが、アドリブをやる人には
結構いい頭の練習になります。私自身は好き好んでやっていたので、
あまり難しいと思ったことはないです。


準備中